ゲイリー助川エッセイ集

気まぐれにエッセイを書き綴ります♪

あいうえおエッセイ 「い」―esportsはいいスポーツ

 e-sportsという存在を知ったときの驚きといったらない。

ついにこんな時代が来たんだ。好きなことがお金になる時代が来たんだということ。これは本当に素晴らしいことだと思う。

 僕は今44歳だが、テレビゲームが出てきたのがたしか小学3年生くらいだったと思う。いわゆるファミコンていうやつだ。これが段々発展してスーパーファミコンになりプレイステーションになったりしていった。

 ゲームが広まると当然言われてきたのが、

「ゲームする暇があるなら勉強しろ」

「A君みたいにゲームばっかりしてたらアホになるで」

「A君はいずれ苦労するで。勉強せんとゲームばっかりやってるから。アンタはああなったらアカン」

「ゲームしてていい大学に入れるとでも思っているのか?大学に入ってからゲームしたらいい」など。

子供の中ではゲームはこれまで目にしたことのなかった最上の遊びになったが、大人にとってはゲーム=悪という図が仕上がっていたように思う。それもそのはず、ゲームが盛り上がってきたときには世間は学歴至上主義になっていたからだ。親からすればゲームではなくて勉強をしてほしい。そうなるとゲームは邪魔な存在なわけで、だからやんやと勉強勉強と言ってきたんだと思う。

 ところが今、いい大学に入っていい会社に入れば一生安泰などという思想は完全に崩れ去った。当時、本当に勉強していい大学に入って、いい会社に入った僕ら世代の人でも年収でいうと1000万以上の人というのは少ないと思う。でも勉強の偏差値は30だが、ゲームの偏差値は75などと揶揄されていた面々が今ゲームでウン千万と稼いでいるのだ。ゲーマーなどと蔑視していたA君が日の目を見る時代になったのだ。「ざまぁみろ」といったところだろうと思う。

 ところで、このe-sportsについて調べていくと非常に興味深い話があった。

 e-sportsはエレクトリック・スポーツの略で、複数のプレーヤーで対戦されるコンピューターゲームをスポーツ・競技として捉える際の名称とのことで、日本人の僕らからすると「いやいやこんなんスポーツちゃうやん。ゲームやん」と捉えるのが普通だと思うが、欧米では列記としたスポーツとして扱われている。日本と欧米ではスポーツとしての捉え方が全然違う。定義が全く違うのだ。

 我々日本人はスポーツといえば「体育」という認識で捉えることが多いが、欧米では「遊戯・競技・身体の鍛錬を含む行為」と定義されている。体育系はもちろんのことだが、ゲームもスポーツ、そして面白いのが「マインドスポーツ」の括りでチェス・囲碁・将棋・麻雀もスポーツとして捉えられることだ。つまりは将棋の羽生名人も藤井聡太七段も欧米ではスポーツ選手ということになるわけである。日本人の僕たちにとっては違和感のある話だ。

 でも、もし欧米の定義を日本に持ち込んだ場合、スポーツニュースはなかなか面白いものになっていくのではないかと思う。

「今日のスポーツです。まずは麻雀から。〇〇九段が逆転の四暗刻で優勝しました」

こんなコーナーが出来てくるかもしれない。いつか見てみたいものだ。

 e-sportsはこれから段々と周知されていくことになるだろう。オリンピックで採用される話も出ている。結婚する年代の子を持つ親御さんもその存在は絶対に知っておく必要があると思う。

「お母さん・・・私結婚することになった。相手はスポーツ選手。日本代表よ」

「え?日本代表?スポーツ選手?何の選手?」

e-sports

「ん・・いいスポーツ・・」

「そう、e-sports

「そうなんや。日本代表になるくらいやしね。いいスポーツ選手なんやな」

 

「お父さん、○子、結婚するって!相手は日本代表って!いいスポーツ選手みたいよ」

こうして後日相手の男性が挨拶に来た際、屈強の男がくるものと思っていたのがヒョロヒョロに痩せた子が来て拍子抜けするかもしれない。これはこれで面白い話だ。

eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略称。

広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲームビデオゲームを使ったスポーツ競技のことを指します。

簡単に言ってしまうと、複数人のプレイヤーで対戦するゲームをスポーツとして解釈して「eスポーツ」と呼びます。

「スポーツじゃないじゃん。」と思ったあなた、このままでは、あなたは時代遅れのレッテルを貼られてしまいます。

アメリカではすでに、国が「eスポーツ」を「スポーツ」として認めており、「プロゲーマー」が「スポーツ選手」であることを認めています。また、韓国や中国でも「eスポーツ」が非常に発展していて、市場規模も日本とは桁違いになっています。

eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略称。

広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲームビデオゲームを使ったスポーツ競技のことを指します。

簡単に言ってしまうと、複数人のプレイヤーで対戦するゲームをスポーツとして解釈して「eスポーツ」と呼びます。

「スポーツじゃないじゃん。」と思ったあなた、このままでは、あなたは時代遅れのレッテルを貼られてしまいます。

アメリカではすでに、国が「eスポーツ」を「スポーツ」として認めており、「プロゲーマー」が「スポーツ選手」であることを認めています。また、韓国や中国でも「eスポーツ」が非常に発展していて、市場規模も日本とは桁違いになっています。